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あの板理

時代がたつと昔の翻訳文は読めなくなるから、今の古典の新訳ラッシュがある。
だって、読むものがホントにないんだから。
なに?今のベストセラーランキング
読んだあとの虚脱感、あのむなしさは何だろう?

いつの時代でもベストセラーってのはそういうもんなんだろうけど、じゃあ口直しでも読むか、となってみまわしても、ん?でしょ?
みんな死んじゃってる。

しぶしぶ、もうこうなったら「始めから死んでる」作家でも読むしかないのかと、手近かにあった文庫本を開けてみたけど、数行読んだだけで全身に蕁麻疹がでてきてしまった。積んでおいた下のほうから引っ張り出したのでカビのせいなのかもしれない。本自体もなんだか湿って変形した死体のようだ。きっとこの人は、一回も生きたことがなかったんだろうな。裁判にひっぱりだされても、運良く無罪になってるし。時代が違ってたら、あの作家みたいに有罪になっていてもおかしくないんだけど。

首だけの存在になるために、計算された道を一直線に走り続けた作家のことを思う。

あれはほんとに、隙をつかれたというか、核心をついてたのだろう。仮面かぶっててもダメなときはダメなんだ。どこかで書いてたけど、あの理不尽な裁判で有罪になったとき、あの作家の頭に天啓のようにひらめいたことがあったそうだ。

わたしは、彼らとは別の生き方を選ぼう。

>祈ることによって正しい針路を定めながら生きていく日々。

>そこに住む人々は苦難にみちた衰退の人生を送った…


引用;異国に生まれなおした人,池澤夏樹,須賀敦子全集1解説,河出書房新社,2000.3.10.

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