So-net無料ブログ作成
検索選択

あの動露

悪夢だった。
巨大化した虫なのか、自分の身体が縮んだせいなのか、私たちの進む道の上には不思議な生物がうようよしていた。
こちらに気づかないのは、彼らの本能の外にいるからのように思えた。
彼らが感知するように動くものは捕獲されるのだろう。
見覚えのある人たちが私たちのそばをぞろぞろと通り過ぎていくが、声をかけても反応はなかった。すでに死んだ人たちの行列だった。虫たちは彼らを襲っていた。死人たちは反抗せずに、ところどころ虫たちによって欠けた空間のある列のまま粛々と進んでいた。

OKだよ、パパ。
OK?
用意はできてるんだ。なぜ進まないの?
そうだな、OKだ。彼らは道から出て行かないようだな。
私たちには火があった。

悪夢にしても、自分の夢だ。
夢の中では因果律は逆転する。
自分が責任を持てる結果が出発点だ。
それさえ頭にいつもあれば行動の仕方も決まってくる。



引用;The Road, Cormac McCarthy, Picador,2006

あの膳衣

「私たちのビジネスは終了してしまったようですね。もうあとはあなたが二階で短い契約書にサインするだけです。その契約書も、今夜ここで私たちが合意したことについての文書もあなたには渡さないけどね」

わたしたちは堅い握手をした。

なぜ彼に対して責任を感じなければならないのか。それは別の人生で答えてもいい質問のように思える。しかしわたしはそれに答えてしまう。サーシャが幸せになることはわたしの喜びなのだ。そしてサーシャがかわいそうな目に会うのは、わたしの誠実さ(conscience)の海の上の岩礁のせいに思えてしまう。

誠実さ?彼女への想いはわたしのひとり芝居なのだろうか。
たとえば「貴重な命」ということば。
「貴重な命」ということばが発せられるときにはいつもその前に、発言者の(わたしのように)という形容詞句が隠されている。

「(わたしのように)貴重な命」がなんとかかんとか。

だから「(わたしのように)貴重な命」と言っていた人が、自分の生存を脅かすものへ攻撃を加え、他人の命を道具にしたり物理的に排除したりするようになっても少しもおかしくない。当然の結果だ。

「名もない雑草」ということばに敏感な人がいた。
「雑草にはすべて名前がついているので、名もない雑草なんて此の世にはありません」

「(わたしのように)名もない雑草」というようなことばを使って自分の考えを押し付ける、自己欺瞞をして他人を見下している人に対して厳しい人だったのだろう。昔の人はみんなそうだった。


契約を交わし、「私たちは友人」になった。


引用;Absolute Friends, John le Carre, Little,Brown and Company,2004

あの毬更

愛はずぅっと いい浮遊 上行く美つらぁい 
込みでの 込みクイズ 幸ゃ くれ意地 態度
いつでも そうでないそうでちゅと からみ合う
バイアスと混沌混ぜの うだ~
(お)んな おーるおる おるなぁ

合うタッパー いつふぁい上げ
有名組 御中 方言
ええやん
スター おーるおる おるなぁ

冷やかしや 会うたびのまいるわざ
あだ名ちゃんと すぐ下駄
ええやん
スター おーるおる おるなぁ
あぁゆぅ娘な スターおーるおる おるなぁ

ファンたちや 寒露 満蓄
オーラ 浴びてさぐりあい
夕方 うわーにん返事 テンション ぷしゅスター
いつすんにゃ 恋愛ウォー
ばかちゃうかと アルマー はぁ?
愛毛 探れで堕つ スター
スター おーるおる おるなぁ

合うタッパー いつふぁいあげ
有名組 御中 方言
ええやん
スター おーるおる おるなぁ

冷やかしや 会うたびのまいるわざ
あだ名ちゃんと すぐ下駄番
ええやん
スター おーるおる おるなぁ
あぁゆぅ娘な スターおーるおる おるなぁ

急いで
有事ロック踏み
ちゃんと梱包

急いで
有事ロック踏み
ちゃんと梱包

急いで
有事ロック踏み
ちゃんと梱包

急いで

あぁゆぅ娘な スターおーるおる おるなぁ
スター おーるおる おるなぁ
スター おーるおる おるなぁ

合うタッパー いつふぁいあげ
有名組 御中 方言
ええやん
スター おーるおる おるなぁ

冷やかしや 会うたびのまいるわざ
あだ名ちゃんと すぐ下駄番
ええやん
スター おーるおる おるなぁ

合うタッパー いつふぁいあげ
有名組 御中 方言
ええやん
スター おーるおる おるなぁ

冷やかしや 会うたびのまいるわざ
あだ名ちゃんと すぐ下駄番
ええやん
スター おーるおる おるなぁ
あぁゆぅ娘な スターおーるおる おるなぁ

あの死神

毎日のように訪れてくるので、乞われるままに2年間ほどエサをやっていた猫の写真が「探し猫」として電柱に貼ってあった。そういえばこのごろみかけない。

貼り紙は雨にぬれ乾いたあとのように波をうち、雨にあたった場所のインクが流れている。留めてあった透明のテープは変色し、ほとんど用をなしていない。いままで気づかなかったが、1カ月以上貼られていたものなのか。

貼り紙に書いてあった番号に連絡して住所を聞き出す。テナントビルの3階。エレベーターを降りたすぐ前に受付のカウンターがあった。
カウンターの反対側には、2列に向かい合って机が配置され、10人ほどの人数がディスプレイに向かって事務をしていた。

カウンターに一番近い机の若い男が対応してくれた。

「いや、写真の猫はもうみつかりました。もういいんです」

あっけにとられているわたしをそのままにして、もういいでしょうと元の仕事に戻ろうとする。

「あの猫はどうなったんですか?まさか殺されたわけじゃないんでしょう?」

彼はきびすを返す。ゆっくりと大きな草刈鎌の動きをみせながらことばの刃物をもう一度自分の前で振り回す。

「いまは幸せな場所にいますよ。それこそあなたはどなたなんです?それ以上の説明は必要ないと思うんですけどね」

黙って彼をみつめていると、彼はその沈黙に対処してくれた。

「それ以上そこにおられると、住居不法侵入で警察を呼びますよ。法を犯してまで自分の主張をしようとすることは罰せられなければいけない。それを市民的不服従とか非暴力的抵抗とかいいたいのなら、そのようにすればいい。現在の大衆の支持を得るとはおもえませんけどね」

「勘違いしないでください。わたしには悪意はありません。憎悪からは何も生まれない。また、何かをほのめかして悪口を言ってるつもりもありません」

「昨日の新聞の夕刊の記事のことですか?あれは軽率な文章でしたね。遺族まで馬鹿にしている」

「わたしが言いたいことは、どう見ても<×××>なのに<×××>と言えないことです。国際的な機関があの刑の適用の一時停止や廃止を決議しているのになぜあなたたちはそれを無視するのですか。口上書なんかを発表して反対し、決議に挑戦的な姿勢を示すのですか?お隣の国があの決議の方向に従ったのは、やはり宗教の力が大きいのでしょうか。あなたの国は仏教国ではなかったのでしょうか?」

「私のことを<×××>と言ったら怒りますよ」

若者は法の番人となり、禁止命令を発する。




引用;Cities of the Plain,Cormac McCarthy,Alfred A.Knopf,1998

あの格調

可憐なかはいゝ台処娘はからだのまはりを石鹸の水だらけにして掃除をします。そのびしょ/\のなかへ平然とすわつてやつてゐます。あゝしただらしのないびしょ/\は、ちよつと我慢のならないしぐさに思ひます。「支配される者同士の激しい暴力は、その源泉が支配者から加へられる暴力にある」と云ふひとがあつたのですが、彼女の暴力的なしぐさに私が腹をたてるのも、私たちがどこか上のはうにゐる支配者からモラル・ハラスメントを受けてゐるからかもしれません。この行く場所を持たない嫌悪感はどう処理したらいいのでせう。

最近問題になつた事件にしても、拡張自殺と云ふのださうですが、ゲイリー・マーク・ギルモアや宅間守のやうに自滅願望があつて犯罪を犯す人たちには、死刑は国家の福祉政策の一部くらひにうつつてゐるのかもしれません。彼らに共通してゐるのは、被害者や遺族へ謝罪をしないことです。戦争で多くの人を殺した場合数字が大きいほど英雄になるやうだけど、それと同じで家族を持つてゐる人や日常を生活している人を殺したと云ふのではなく、彼らにとつて被害者は何人殺したと云ふ数字でしかなかつたのでせう。俺を馬鹿にしたこまつしやくれたガキや昼間からいちゃ/\ちゃら/\してゐる男女、或ひは原罪を背負つて働き蟻のやうに地下鉄で通勤してゐるものたちを排除してやつたと云ふ風に記号として見てゐたのかもしれません。そこまでは私にもわからない。

彼らは数字や記号として被害者たちを排除したのでせうが、彼らが罪を償ふとき彼らは犯した犯罪によつて人間として裁かれ処刑されます。
何某法務大臣は就任以来何人死刑執行に署名したとか云ふ報道があるのですが、そのたびごとにひとりひとりの人間の命ではなく、処分する数字や法律の規定にこだわつている人のおぞましい顔つきが浮かんできます。さうではないのでせうか。


引用;掃除,幸田文全集第4巻,岩波書店,1995.3.27.

あの時速

権力の問題なのはわかっていました。しかし、まだそうした分析空間を十分に使いこなせていなかった。それはちゃんとわかっています。わたしたちがおかれていた政治的な関係がそこから出ることを許していなかったのでしょう。主体概念が歴史の中で移り変わっていること、そうしてそのような主体が歴史的枠組みの中でどのように構成されているのか。資本主義が生き延びていくプロセスとして考察するものいいでしょう。牧人型の権力が自分たちの群れに安心を与えるために、その糧を供給し、日常的に見守る。一匹の羊を守ることが全体の羊の群れを守ることになる。権力が個人化をもたらし、魂を統治していた時代もありました。そういう権力はいまは存在しません。

こういう話があります。引用します。

>もし救命ボートが転覆して人間の赤ん坊と犬のどちらか一方しか助けられない
>としたらどうするかと聞かれて、PeTA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)
>のアウトリーチ・コーディネーター、スーザン・リッチは「はっきりとは分か
>らない・・・赤ん坊を助けるかもしれないし犬の方を助けるかもしれない」と
>答えた。

わたしには、この挿話が、現在の情況を説明するのに一番近い場所のように思えるのです。いまの人々の魂はもう、人間の赤ん坊と犬の見分けがつかなくなっているのです。
自足ではあきたらないのでしょう。自分が存在するためには、他人の評価がいつも必要なのです。

古い童話があります。
森の中で美しい姫に会った若者が招き入れられた屋敷の秘密の小部屋には、金の箱の中に入った金の指輪がありました。若者は姫と暮らし始め、彼女からその指輪の力を学びます。しかし、彼は姫を裏切り竜を退治しに行くのです。王子として迎えられ、俗世間での富と栄誉を得たように思えた瞬間、若者は堕落し、指輪を失い、森の姫によって暗い洞窟に閉じ込められます。若者は助けられ、その後平凡な王子として幸せに暮らすのですが、この童話の作者は最後にこのような文を書いています。

さあ、あなたたちがもしこの王子だったとしたら、むしろ美しい魔女の姫君といっしょに暮らすことを止めなかったんではないですか?


引用;動物の権利 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E6%A8%A9%E5%88%A9



THE DRAGON OF THE NORTH ,The Yellow Fairy Book, Andrew Lang

http://etext.virginia.edu/etcbin/toccer-new2?id=LanYell.sgm&images=images/modeng&data=/texts/english/modeng/parsed&tag=public&part=3&division=div1

あの再会

なぜ人を殺してはいけないのか。
悪いことだから?
誰にとって?
そう、あなたはそれが「悪い」ことだとすでに知っている。
それならば、そう言おう。
自分にとって「悪い」ことだから、あなたは人を殺さない。
または、自分にとって「悪い」ことだと知っていながら、あなたは人を殺した。

人を殺すことが悪いことなら、なぜ戦争や死刑がまだこの世にあるのか。
戦争や死刑で人が殺されるとき、殺すのは人間ではない、国家なのだ。

そのとき、人を殺すことが悪いことだと知っていて、あなたは人殺しをする。
人殺しの英雄と言われてあなたは称賛されるだろう。
別の国家があなたを裁くまでは。


また会いましたね。
お元気なようでなによりです。
思索は深まりましたか。
対話する相手が増えて、わたしはうれしい。



引用;「道徳」『中学生の教科書 死を想え』,池田晶子,四谷ラウンド,1999.12.20.

あの良猟

間服吊る ウザッ で、いずれ減ると
非常に うん お疲れー
世話っぽいぞ 辛いん、、だなぁ 奴隷 んー 粒っと
まぁそういつまでもは、、、

つぅって言うか 遠いん? あとは
悲しみ綴るぅ
湯に 身澄ます 身 
身住みざりし 楽湯のせい? 柚子


面倒さ、パートは
変なKnow-Howは いまだ変
とみに愛すところ
たとえてみれば 論外だけど 目に見えてくる
要は 防止を伸ばす 陰謀 圧力と闘う
つぶされちゃったし まあ外人 だと
辛いんだがんばろう


どんな ハードなプレイの パートと聞いて
ぐだぐだちゃうん
湯に 身澄ます 身 
身住みざりし 楽湯のせい? 柚子


愛の湯 暮らし見る身 濃おく
悲しみ 飢え ざらな愛 
ひや愛 名前 絵の上


ねえ、くすぼり おどり 意味ふらして
Dreams on
いつか込みでぃ ニラヌクマム
いつかは 定期で フォー

唾にした 陰痛 あふれし日は

意地続く
あないに辛い釣りの湯飲みぃ愛
紙パック いふ魚三つ

湯に 身澄ます 身 
身住みざりし 楽湯のせい? 柚子

あの呪地

きみたちは何も知らないんだから。
と、会社員はひとりごとを言った。

こういうところでは、犯罪がじっさい上、閉ざされた範囲の内で展開するんだ。同じもの同士が盗みあい、ひき裂きあい、殺しあう。自分自身への憎悪の核が暴走する。

向こうの方に小さな灯りがみえるけど、あれがそうなんだろうか。
と、老人がしゃがれた声で言った。

この音は竪琴みたいね。
と、若い女性が言った。

大学生らしい若者は2人でひそひそとしゃべっていた。

暗い影になってスタスタとみんな早足で歩いている。

橋が見えてきた。
後ろを振り返ってはならない。
何にもすがらず、期待せず、自分たちの手によってわがものにしなければいけない。
このときはじめて、いっさいが可能になる。

まわり一面が明るい光で包まれた。


引用;『地に呪われたる者』,フランツ・ファノン,鈴木道彦・浦野衣子訳,みすず書房,1996.9.19.

あの金色

---結局、わたしがどんな間違いをしたというのだろう?いつものようにちょっとした毒舌をはいて、日ごろのうっぷんを晴らしただけなのに。

---そういうことじゃないですよ。
知ってますよ。貧しい生活の中、きりつめてきりつめて、でも愛情をいっぱいそそいで、ひとりで自分をここまで育ててくれた年老いたお母さんがいま病気で苦しんでいる。そのお母さんのために犯罪を犯した。ぼくは犯罪は犯罪として非難しているけど、酌量の余地はあるでしょう。ぼくも人情を知らないわけじゃない。だけど、そういうことなんですよ。ぼくたちがずっとやってきていることは。

体をはって書いているんですよ。ほとんど犯罪や犯罪に近いことをやってしまっている。やらなきゃ生きていけなかった。それを、あなたたちは他人事のように、「こんどのできはひどかったねぇ」とか、「あの初期の匂いたつような抒情性はどこへ行ったんだ」とかへらへら笑いながらくっちゃべってる。そうでなけりゃ、自分勝手なものさしにあてはめたり、人から借りてきたけど持ち主がやわだから、てんで役に立ってないなまくらな刀で切り分けようとする。

それにもっとはやく気づいてくれたらよかったのに。悲劇の主役みたいに、自分の目でものが聞こえるように騙したり、自分の痛む足を呪ったりするんじゃなくて、自分の境遇を直視していたら、ぼくに見せてくれたあんな絵空事の小説じゃなくて、ほんとの自分の作品を書けていただろうに。

え!?バオウ・ザケルガ?

引用;『サチュリコン』,ペトロニウス
Translated by ALFRED R. ALLINSON(1930)
http://www.igibud.com/petron/satyr/satyr15.html#244

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。