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あの浜州

あなたの記憶は跳躍するたびに失われるようだ。その長いしっぽでバランスをとることに気をとられて。記憶はしっぽの中を伝わって逃げていく。くねくねとうねりながら伸びていくしっぽの延長を辿っていくと、かすかにその軌跡まで見ることができるようだ。

むき出しの暴力的手段が、機先を制した行動が、実践による検証をもたらした。言ってみれば反社会的行為なのだが、興奮してリーダーに従って動いていたあなたにはそこまで考えが及んでいない。虫歯を持っている人間が歯を抜かれるの嫌がっていただけなのだから。リーダーも、呼びかけに集まったあなたたちが、こんなにまで抵抗するとは思っていなかったのかもしれない。抗議のための行動がここまでスムースに成立したのは、世界的な規模での同じ運動への警戒感を相手が持っていたからかもしれない。

ひとまず勝利したこの運動のリーダーは、権力を持つ相手に、自分に「王冠をかぶせて」ほしいと要請するのだが、過去の同種の行動パターンから自らの権力を維持する能力のない彼が、最終的には臆面もなく、ひざまずき和解するであろうことは双方ともに了解済みであり、金額の面での妥協点の押し引きのみが互いに発するメッセージの中のことばのはしはしに表れている。

あなたは言われたとおり、100回の嘘をしゃべり、それがすでに嘘でなくなっているのに、自分でもビビってしまう。はじめは特定のただ一人の支配者になれたらいいと思っていたあなただが、自分がそれこそ何百人の人間の感情を支配していることに気づき、一瞬恐ろしくなるが、次の跳躍の後にはその記憶はひとかけらも残っていない。

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