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あの永遠

きみたちは古い逮捕状を処理する機械だ。
身体的なものが他を呼び寄せる。
逮捕を請求している者たちは、身体を持たない。
他者はどこにもいない。自分の似姿(ペット)を溺愛している。
自己愛の投影でしかないそれは、観念を増殖し、閉ざされた環境で理想を語る。

「あんたは変人だよ、あんなものにかかわるからこういうことになる」警官が言った。

動物化している。完全に人間化しきれない動物性こそが人間性の根拠なのだ。主体を超えて身体の連続性のなかにある暖かい環境のなかで背中リュックに爆弾をしこむ。永遠が明るい光の中にあふれ出す。

さあ言ってくれ、きみが誰なのかを。

わたしたちは大気の精
人間を気にかける者

引用;フィリップ・K・ディック,『聖なる侵入』,大瀧啓裕訳,サンリオ,1982.7.15.


あの或物

逆説的反抗者ということばがあるんだ。
田川建三という人の本を読んでいたら、
イエスという人は食えない人で、
「カイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ」
なんてことばでも、政教分離とかそんなことじゃなくて、
自分を試す人に対する皮肉に満ちたことばなんだと書いてあった。

彼もそうだったね。
いつも皮肉屋だったよ。
だから、彼の「Love」ということばを好きだというあなたたちを見て、
いまごろ腹を抱えて笑ってると思うよ。

誰もやらない方法でいつも世界にアタックしていたと思う。
他人に何も求めないでいるかれの微笑みの中のどこかに、
「Love」はあったと思うけど、
あんましそのことにこだわっていると間違うと思う。

まあ、ぼくにはわかんないよ。
ぼくにはわかんない。


あの新聞

「話が違うではないか」と、思わず言いたくなる。
自分に都合のいい情報をつまみ食いして、さんざん人を煽っておいて結果がこれだからイヤになってしまう。

人の欲望を圧力をかけて抑圧するより、その欲望自体を変えてしまうほうがコストが低く合理的である。だからこそ、(人の潜在意識の一部を書き換える)催眠誘導-情報操作なのかもしれない。

彼は「人類滅亡の脅威」を繰り返して発表してきた。「第三次世界大戦」という言葉まで使用して。つまり、「民主主義を守るために」こちらはそのつもりだ、という決意表明である。ところが、違う国が軍をバックに民衆に対して強権的な政治を行う事を「テロとの戦い」ということで支持している。これではダブルスタンダードと言われてもしょうがないだろう。あげくの果てにこのていたらくだ。今回のCIAによって発表された情報は、以前から彼の元に届けられていたという。相手も自分たちと同じ行動をするだろうというミラー・イメージングが起き、正確な情報が入っているのに、それを採用する事が困難になってしまっていたのだろう。この経緯については納得のいく説明をしてもらいたいものだ。

一方、かの国の巧妙な情報操作、TVを中心として信頼できる治世者のイメージを大衆に与えていくやり方は着々と実績をあげている。異論を唱える記者が病気になったり、いつの間にか消えていたりすることは昔からのお約束でぞっとするが、それにより国がまとまり、力を十分に付けてきている事は間違いない。

もちろん勘違いしてもらっては困る。わたしたちは、「民主主義を守るために」彼に頑張って欲しいのだ。発表をうのみにして、振り回される方としても釈然としないと言っているのだ。

しかし、ちょっと待ってほしい。そう言ってしまうと、当方が「片棒担ぎ」といわれてもしかたがないということになる。

じつは、ずっと前から(生まれたときから)そうなんだけどね。


あの間諜

いつものドアから入っていくと、グリーンのあかりがついた。Mは鋭くボンドを見た。

「007、だいぶ参ってるようね、まあ座って」

きょうは名前で呼ばれなかった。仕事なのだ、と思ってボンドの脈がはやくなる。
Mはじっとメモパッドを見つめている。

「日常生活をことこまかに報告することで、アイデンティティがえられると思ってしまう。しかし、そういった確定記述はデータでしかないわけ。データベースの分析から彼のためのお勧め商品がでてくるけど、そんなのはとうてい自分とは思えない」

「だけど、環境管理型権力に対して匿名性でいようなんてはじめから負け戦なわけ。むしろ、どんどん身をさらしていかないとダメになるだけ。どんどん消費し続けなければダメ。だから、みんなどんどん動物になっていく。自分のうちに秘密を保っていられなくなる」

ペンタゴンの軍事上の防衛極秘情報が漏れていた。米国製兵器の台湾への売却に関する機密情報、スペースシャトルや軍用機、ロケットに関する機密情報。逮捕された者は、スペースシャトル関連技術について講義を行っていた。

「米国防総省職員と中国人3人が逮捕されたけど、まだまだ広がっていくはず。今は、わざわざスパイする必要がない。黙っていてもむこうから漏れてくる。だれも匿名でいられない時代なんだから。あなたは以前からそうだったね」


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