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あの裁玉

不特定多数のメスにアピールするためのオス同士の示威行動としての戦いは「かわいい」し健康的なものだ。自分の間抜けな顔を鏡でみてしまえばいつかさめてしまう。

なつかしい恥が始まったように、ひとりで人が死ぬ。彼はなにかのアイデアにとりつかれている。他人を自分のコントロール下におきたいという欲望が彼を動かす。彼は危機的な状況にいる。彼の物語を語る声は彼の外にある。しかし、ひとりで死ぬものが持つ大義を共有しないものが彼に呼びかけても声は届かない。彼の死は可能性を奪いつつ与える。彼のおこした事件は不在のまま、その世界にしばらくの間現前する。

どこからそのアイデアが彼にやってきたのかは、誰にもわからないのだろう。
人に聞かれ、彼が「だれでもよかった」「どこでもよかった」「なんでもよかった」と答えるのは、そのアイデアが彼の本質的なものに根ざしていないことを示している。たまたまそうなっただけのことなのだ。彼にもその秘密はわからない。それまでの彼の生活行動の先にそれらがあった。なにかの慣性のままに動いた結果、あのようになったのだ。

>彼はとにかく目立ちたくなかった。なにはおいてもエクリチュールの快楽のために…すると、エクリチュールは彼だけのものになる。



引用;カフカの夢分析,フェリックス・ガタリ,杉村昌昭訳,水声社,2008.10.10.
大いなる拒否,モーリスブランショ,湯浅博雄訳,現代詩手帖特集版ブランショ2008,思潮社,2008.7.14.
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