So-net無料ブログ作成
検索選択

あの時速

権力の問題なのはわかっていました。しかし、まだそうした分析空間を十分に使いこなせていなかった。それはちゃんとわかっています。わたしたちがおかれていた政治的な関係がそこから出ることを許していなかったのでしょう。主体概念が歴史の中で移り変わっていること、そうしてそのような主体が歴史的枠組みの中でどのように構成されているのか。資本主義が生き延びていくプロセスとして考察するものいいでしょう。牧人型の権力が自分たちの群れに安心を与えるために、その糧を供給し、日常的に見守る。一匹の羊を守ることが全体の羊の群れを守ることになる。権力が個人化をもたらし、魂を統治していた時代もありました。そういう権力はいまは存在しません。

こういう話があります。引用します。

>もし救命ボートが転覆して人間の赤ん坊と犬のどちらか一方しか助けられない
>としたらどうするかと聞かれて、PeTA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)
>のアウトリーチ・コーディネーター、スーザン・リッチは「はっきりとは分か
>らない・・・赤ん坊を助けるかもしれないし犬の方を助けるかもしれない」と
>答えた。

わたしには、この挿話が、現在の情況を説明するのに一番近い場所のように思えるのです。いまの人々の魂はもう、人間の赤ん坊と犬の見分けがつかなくなっているのです。
自足ではあきたらないのでしょう。自分が存在するためには、他人の評価がいつも必要なのです。

古い童話があります。
森の中で美しい姫に会った若者が招き入れられた屋敷の秘密の小部屋には、金の箱の中に入った金の指輪がありました。若者は姫と暮らし始め、彼女からその指輪の力を学びます。しかし、彼は姫を裏切り竜を退治しに行くのです。王子として迎えられ、俗世間での富と栄誉を得たように思えた瞬間、若者は堕落し、指輪を失い、森の姫によって暗い洞窟に閉じ込められます。若者は助けられ、その後平凡な王子として幸せに暮らすのですが、この童話の作者は最後にこのような文を書いています。

さあ、あなたたちがもしこの王子だったとしたら、むしろ美しい魔女の姫君といっしょに暮らすことを止めなかったんではないですか?


引用;動物の権利 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AE%E6%A8%A9%E5%88%A9



THE DRAGON OF THE NORTH ,The Yellow Fairy Book, Andrew Lang

http://etext.virginia.edu/etcbin/toccer-new2?id=LanYell.sgm&images=images/modeng&data=/texts/english/modeng/parsed&tag=public&part=3&division=div1

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。